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Month: May 2009

  • 日本のコミュニケーションを“強くする”秘密とは(2)

    ((1)はこちらを参照) 松本健一氏は欧米を「石の文明」と表現、日本の「泥の文明」と対比する。「石の文明」の特質は、“外”へ拡大するベクトルを持っていることである。それに対して、「泥の文明」は、松本氏曰く、“定住”型で、“内”にベクトルを持っている。 「石の文明」である欧米は、拡大するベクトルをもっているため、絶えず形として可視化された“Product”を多く生み出し、それらを引っさげて拡大していく。一方、日本のような「泥の文明」では、形として可視化された“Product”はあまり生み出されないが、形としては可視化されない“Process”を生み出し、“内”に向けてそれを醸成していく。 「石の文明」である欧米は“Product Innovation”、「泥の文明」である日本は”Process Innovation”とそれぞれの“強み”をもっている。...

  • 鳩山民主党いよいよ船出!日本の民主党の最大の味方は「ほどほどの支持率」か?

    オバマの最大の敵は高い支持率である。 相手の期待値を適切にマネージすることはコミュニケーション力を発揮する上で最も重要な課題である。 「支持率が高いとは、期待値が実態に比べて高い」ということにもなりかねない。オバマは大統領というポジションを獲得するために、否が応でも彼に対する期待値を上げてしまった。そこには現実との乖離が少なからずある。少しでも、その期待値に答えられなくなると、オバマに対する批判の増大、評判や支持率の低下という形で、その反動が出てくる。この反動をどう処理するかが首相や大統領などの政治リーダーにとっては重要なテーマである。オバマ大統領が、この反動をどうさばくのか大きな見所である。...