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Month: September 2010

  • “独立自尊の精神”が強い立ち位置をつくる ~視点を流動化できるかが要~

    福沢諭吉曰く。 「広く日本の世事に就て之を視察するに、道徳に凝る者あり、才智に凝る者あり、 政治に凝る者あり、宗旨に凝る者あり、教育に凝る者あり、商売に凝る者ありて、 其凝り固まるの極度に至りては、他の運動を許さずして自身も亦自由ならず」 福沢諭吉はどうもこの「凝る者」を嫌ったようだ。...

  • 自分をポジショニング(POSITIONING)する ~もう一つの要、分限を知る~

    一方で福沢諭吉は“分限を知る”ことの重要さも強調する。 「学問をするには分限を知ること肝要なり。人の天然生れ附き、繋がれず縛られず、一人前の男は男、一人前の女は女にて、自由自在なる者なれども、ただ自由自在とのみ唱えて分限を知らざれば我儘放蕩に陥ること多し。即ちその分限とは、天の道理に基づき人の情に従い、他人の妨げをなさずして我一身の自由を達することなり。」 自分のポジショニングをするにしても、“分限を知る”ことが肝要だと福沢諭吉は主張する。“分限を知る”とはコミュニケーション流に解釈すると“人の妨げにならないように空気を読む!”ということである。“人の妨げにならない”とは一言で言うと“人の反発を招くな!”ということか。...