有事に求められるリーダーの"対話力”(戦略コミュニケーションで斬る*第10回)

今回のブログも、今まで震災、原発事故がらみのツイートでは語り尽くせなかったものを書き込んで行きたいと思います。

@shintanaka 3月28日 0:03のツイート

有事の際の政府の対話力。情報公開だけでは不充分。政府の強い意志を伝える事が肝要。20キロから30キロ圏内自主避難、中途半端なメッセージ。もっとはっきり国民に伝える覚悟も必要。

有事の際の対話力。平時のコミュニケーションは新商品の上市とか、事業戦略の発表、好決算の報告など自ずと情報発信と同時に企業の意志がしっかりと入る。基本的に平時は主張するコミュニケーションである。

ところが有事の場合は、企業の腰が引けて、逃げモードになっている。そのために有事の事態にどう対応するのかという企業の意志が希薄になりがちである。それだけに、平時よりは、もっと強いメッセージを伝える事が重要になる。

中途半端なメッセージは命取りになる。強いメッセージを伝えるトップの判断と覚悟が問われる。

@shintanaka 3月28日 11:17 のツイート

課題の共有によって、人々の意識や気持ちがひとつになる兆しあり。与野党の動きに注目。政治がその芽を潰すこと許されない。政治の責任は大きい。政治の使命は国民の課題を先取り、明確に提示、その課題共有をはかり、それをテコに国民を結束させること。戦略コミュニケーションの発想が求められる。

人々の意識を一つの方向にベクトルを合わせるのが課題の共有である。共有できる課題の設計とその認識の普及が戦略コミュニケーションの大きな仕事のひとつである。被災地救済という課題が日本人を結束させた。

これからは被災地復旧という課題解決に向けて皆んなの意識をひとつにする。政治の責任が大きい。

政治の使命は国民の課題を先取り、明確に提示、その課題共有をはかり、それをテコに国民を結束させること。

戦略コミュニケーションの発想が求められる。与野党の動きに注目。せっかく一つの方向に人々の意識や気持ちが向かう兆し。

政治がその芽を潰すこと許されない。

*「戦略コミュニケーションで斬る」。このシリーズでは、様々な時事的な事象を捉えて、戦略コミュニケーションの視点から分析、戦略コミュニケーションの発想から世の中を見ていきます。(前回の「戦略コミュニケーションで斬る」はこちらから)

~~~~~~~~~~~~~~筆者経歴~~~~~~~~~~~~~~~~

田中 慎一
フライシュマン・ヒラード・ジャパン 代表取締役社長

1978年、本田技研工業入社。
83年よりワシントンDCに駐在、米国における政府議会対策、マスコミ対策を担当。1994年~97年にかけ、セガ・エンタープライズの海外事業展開を担当。1997年にフライシュマン・ヒラードに参画し日本オフィスを立ち上げ、代表取締役に就任。日本の戦略コミュニケーション・コンサルタントの第一人者。近著に「オバマ戦略のカラクリ」「破壊者の流儀 不確かな社会を生き抜く”したたかさ”を学ぶ 」(共にアスキー新書)がある。

☆twitterアカウント:@ShinTanaka