AC Forumにて講演

先週の土曜日(3月14日)AC Forumに参加、マーケテイング的視点から「オバマ現象」を読み解く機会に恵まれた。

Presentation20090314_ACForum

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今年のテーマは「現状打破のマーケテイング」ということで、様々な視点から議論がなされ面白かった。

特に印象深かったのは、マーケテイング、PRなどのコミュニケーションの分野で新しい“動き”が作動し始めた感がある。

PRで言うならば、従来の日本におけるPR業界とは、その発想を異にする新たなプレイヤーが誕生しつつあるような予感を強く持った。

数年前に立ち上げた、本田哲也率いるBlueCurrent Japanなども、その新たなプレイヤーなのかもしれない。

ただ、記事露出をつけたり、イベントを仕掛けたり、キャンペーンをはったり、リリースを配信するという今までのPRの既成概念にこだわらず、“ある商品が売れるためにはどうすれば良いか”といったことを自由な発想でアプローチするプレイヤーが確実に今増えている。

PR業界への“新規参入”の流れが急激に起こっている。

これに“グローバル”な流れが合流すると日本のコミュニケーションの世界もたいへん“面白くなる”こと間違いない。

この流れが、いずれはグローバルに通用する新たなコミュニケーション・サービスが生まれる土壌になってくれると“日本人はコミュニケーション音痴だ”などと自虐的に思い込む必要がなくなる。

そのためにも、アメリカの大統領選のようなコミュニケーションのF1グランプリ・レースが日本にもほしい。

オバマのカラクリ」 でも書いたが、アメリカの大統領選はコミュニケーション総力戦である。国民とのコミュニケーションの優劣が勝敗を決める。まさに、コミュニケーション戦争 である。戦争が数々の技術革新を生んできたように、コミュニケーションの戦争である大統領選も多くのコミュニケーション技術を生んできた。それがアメリカ の企業や政府に導入され、戦略コミュニケーション先進大国アメリカを支えている。

日本も今年の9月までには総選挙がある。現在の公職選挙法の枠ではあまりにも制約が多すぎる。オバマが展開したようなネット戦略の導入には程遠いい状況である。選挙であれ、何であれ、日本のコミュニケーション技術を絶えず向上させるコミュニケーションのF1のようなインフラがやはり日本にもほしいものである。

今回のACForumへの参加を契機にマーケテイング的な視点から「オバマ現象」を読み解いていくことを考えている。

次回を期待して頂きたい。