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Month: August 2010

  • 自分をポジショニング(POSITIONING)する ~その要は、どこで貢献できるか~

    「学問のすすめ」は、近代社会の中で生きていく上で“自分をどうポジショニングするか”を説いた書であるとも言える。 ポジショニングという言葉はもともとマーケテイングの用語で、「自社の製品やサービスを他社の製品やサービスと差別化するための、市場での戦略的な位置づけ」であり、その目的は、その商品やサービスを他の製品やサービスに先んじて顧客に選んでもらうことである。よって“自分をポジショニングする”とは、「自分を他人と差別化するための、仕事や生活の場での戦略的な位置づけ」ということになる。そして“戦略的な位置づけ”の結果、自分を他人に先んじて選んでもらうということである。職場であれば、重要プロジェクトなどのメンバーや重要ポストなどに選ばれるということである。...

  • 立ち位置をつくる=ポジショニング(POSITIONING) ~実学のすすめ~

    少し古いニュースになりますが、大型タッチパネルディスプレイを搭載した次世代の飲料自販機がJR品川駅に設置されました。 顧客属性(性別・年代)や気候、時間帯、環境などに応じて推奨商品が変わるスグレモノです。 http://www.jre-water.com/pdf/100810jisedai-jihanki.pdf http://www.youtube.com/watch?v=S2hwnGrn3go 技術の進歩に驚くとともに「夕方になると売れ残り商品を自己判断で値下げする」スーパー自販機や、「深夜の泥酔客だけは料金が倍になる」ボッタクリ自販機などが登場するのも時間の問題、と勝手に想像を膨らませています。...

  • 職業選択の自由 ~立ち位置をどうつくる~

    「学問のすすめ」は“立ち位置”の重要性を説いた日本で初めての指南書である。 明治になってから人々は士農工商という身分制度に縛られずに自分の職業を自由に選べるようになった。それまでは士農工商という身分制度の中で職業とは“選択するもの”ではなく、“与えられるもの”であった。武士の家に生まれれば武士、農民の家に生まれれば農民というように天から与えられる、いわゆる“天職”のようなものであった。...

  • 国の立ち位置が危ない ~福沢諭吉の発想~

    世界における日本の立ち位置が揺らいでいる。 2006年9月に安部内閣が発足してから、菅新総理が誕生するまでに総理が5人代わっている。主要先進国の中でもこれだけの頻度で国のトップが代わる国家も稀である。さらには、出来立てホヤホヤの管総理も今年7月に行われた参院選挙で参院での与党議席過半数を大幅に下回る結果となり、すでに首相退陣論が党内、野党から声高に叫ばれ、その渦中にある。...