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Month: May 2011
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福沢諭吉"12の「ますます」"に学ぶコミュニケーション(コミュニケーション百景 第11回)
(からの続き)著作「民情一新」において福沢諭吉は語る。 「西洋諸国の文明開化は徳教にもあらず、文学にもあらず、又理論にも在らざるなり。 然らば則ち何処に求めて可ならん。余を以って之を見れば其れ人民交通の便に在りと 云はざるを得ず。」(民情一新) 福沢諭吉は近代社会においては精神的、物質的にも未曾有の緊密な相互依存関係が出現、社会の不特定多数との複層的な「関係性」の形成が物質的豊かさを実現、文明の進歩を加速化することを洞察していた。...
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福沢諭吉「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」に学ぶコミュニケーション(コミュニケーション百景 第10回)
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」 福沢諭吉の「学問のすすめ」の有名な冒頭の一節である。 この一節は単に人間すべて平等ということを謳っている訳ではない。 文明の進化、もっと端的に言うと文明の進化を支える物質的豊かさを実現する新しい「関係性」のあり方について言及したものである。...
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グローバル化するコミュニケーション(後編)(コミュニケーション百景 第9回)
(からの続き)日本的なコミュニケーションは、プロレスのように、見える部分と見えない部分の微妙なバランスの上で成り立っている。 コミュニケーションのグローバル化は「公」(Public)の世界での戦いである。 グローバルという異文化世界が錯綜するところでは、オモテの世界での勝敗しか認められない。...