アーカイブ

Year: 2009

  • 小泉劇場VS東国原シアター どっちが偉い? コミュニケーションリスクの視点から

    都議選の結果は、自民惨敗であった。敗因はいろいろ取り沙汰されているが、東国原知事が”戦犯”扱いを受けている。その結果、古賀自民選対委員長が”東国原知事にアプローチしたのは「浅はかであった」と自壊、辞任する事態となる。一体、世間を騒がした”東国原騒動”は何であったのか。 都議選以前の話であるが、ある政治ジャーナリストに尋ねられたことがある。...

  • 首相官邸VSホワイトハウス、“竹やり”対“ミサイル”の戦い

    オバマが組織化されたコミュニケーションによって彼のメッセージが守られているのに対して、麻生総理は丸裸でメッセージを出し、“自爆発言”を重ねていることは前にも話した。 実は同じことが、日本の首相官邸とアメリカの大統領府(ホワイトハウス)にも言える。 まだ民主党の選挙コンサルをやる前の話だが、一度、首相官邸をある人の紹介で訪ねたことがある。当時の官邸の主(ぬし)は小泉総理である。そのときに首相官邸のコミュニケーション機能についていろいろと話を聞いた。...

  • いよいよ総選挙迫る、自民vs民主メッセージ戦争開幕

    いよいよ2003年の衆院選から始まった自民vs民主の政権交代をめぐるコミュニケーション戦争が終盤選を迎えつつある。 小沢一郎の西松疑惑、鳩山総務大臣辞任の顛末など、支持率のシーソーゲームが演じられている。 基本的には自民も民主もどちらも国民の支持を得ているとは言いがたく、双方の"敵失”によって支持が振れる状況である。...

  • 日本のコミュニケーションを“強くする”秘密とは(2)

    ((1)はこちらを参照) 松本健一氏は欧米を「石の文明」と表現、日本の「泥の文明」と対比する。「石の文明」の特質は、“外”へ拡大するベクトルを持っていることである。それに対して、「泥の文明」は、松本氏曰く、“定住”型で、“内”にベクトルを持っている。 「石の文明」である欧米は、拡大するベクトルをもっているため、絶えず形として可視化された“Product”を多く生み出し、それらを引っさげて拡大していく。一方、日本のような「泥の文明」では、形として可視化された“Product”はあまり生み出されないが、形としては可視化されない“Process”を生み出し、“内”に向けてそれを醸成していく。 「石の文明」である欧米は“Product Innovation”、「泥の文明」である日本は”Process Innovation”とそれぞれの“強み”をもっている。...

  • 鳩山民主党いよいよ船出!日本の民主党の最大の味方は「ほどほどの支持率」か?

    オバマの最大の敵は高い支持率である。 相手の期待値を適切にマネージすることはコミュニケーション力を発揮する上で最も重要な課題である。 「支持率が高いとは、期待値が実態に比べて高い」ということにもなりかねない。オバマは大統領というポジションを獲得するために、否が応でも彼に対する期待値を上げてしまった。そこには現実との乖離が少なからずある。少しでも、その期待値に答えられなくなると、オバマに対する批判の増大、評判や支持率の低下という形で、その反動が出てくる。この反動をどう処理するかが首相や大統領などの政治リーダーにとっては重要なテーマである。オバマ大統領が、この反動をどうさばくのか大きな見所である。...

  • ”インターネットが選挙を変える? ~ Internet CHANGEselection ~” 講演資料

    オバマ現象に見るネットと政治の関係 View more presentations from FleishmanHillardJapan...

  • 戦略コミュニケーションの発想の原点:人類最古の兵法書「孫子」(2)

    ホンダ、3方面から攻められる “敵”は3つの方面からホンダを攻めてきた。当時、自動車通商摩擦が激化する中で、日本政府(通産省)は自主的に日本からアメリカへの自動車輸出を規制(当初年間168万台)していた。“敵”のまず第一の攻めは、この数量枠をさらに引き下げることである。トヨタ、日産が、自主規制の撤廃を主張したのに対してホンダは現状維持を唱えた。...

  • 日本のコミュニケーションを“強くする”秘密とは(1)

    「泥の文明」の著者、松本健一氏とお目にかかる機会を得た。松本氏は日本人のモノの考え方や感性は“コメ作り”から来ていると言う。一千年以上にもわたって“稲作”を行ってきた国は日本が世界で唯一だそうだ。そして、その経験の蓄積の中に、これからの世界を日本がリードしていく“秘密”が隠されていると主張する。大変面白い視点である。 先日、「明日の広告」の著者、佐藤尚之さんと“世界に通用する日本のコミュニケーションの強さとは”という話をした。雑誌ビジネス・アスキーの対談取材の時である。その時の結論は、「日本人の“多様性”に対する寛容な姿勢、そしてその“多様性”を融合する智恵である」ということになった。融合する智慧とは、言い換えれば、インテグレーション(Integration)力である。...

  • [イベント告知]4月24日(金)開催 AMNブログイベントvol.8 「インターネットが選挙を変える? ~ Internet CHANGEs election ~」

    アジャイルメディアネットワークさんのブログでも取り上げられていますが、「インターネットが選挙を変える? ~ Internet CHANGEs election ~」というブログイベントで、パネラーとして参加します。私は、オバマの選挙事例を講演する予定なので、お時間が合うかたは、ぜひご参加ください。

  • 戦略コミュニケーションの発想の原点:人類最古の兵法書「孫子」(1)

    なぜ「孫子」? 戦略コミュニケーションの発想を過去の文献に求めると、世界最古の兵法書である「孫子」に行きつく。なぜコミュニケーションが兵法書とつながるのか。「孫子」第3章の謀攻篇で 百戦百勝は善の善なる者に非(あら)ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。...