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Month: April 2011

  • グローバル化するコミュニケーション(前編)(コミュニケーション百景 第8回)

    グローバル化が加速する中で、日本のコミュニケーションのあり方が大きく変わろうとしている。 コミュニケーションの黒船来襲である。 従来の日本のコミュニケーションのあり方は、「波風を立てない」ということがその根底にある。 これは「ホンネとタテマエ」という日本独特の思考プロセスに起因している。...

  • 日本のコミュニケーションは、どこが違うのか(コミュニケーション百景* 第7回)

    今回のブログは、今までのツイートの中からコミュニケーションに関するものについて、語り尽くせなかったものを書き込んで行きたいと思います。 @shintanaka 3月11日 8:19 のツイート 日本のグローバル戦略は未だ現地最適が基本。現地日本人駐在者による関東軍方式。これからは現地最適とグローバル最適を分けること肝要。ヒト・カネ・コミュニケーションはグローバル最適。特にネットの時代、コミュニケーションのグローバル最適は必須。本社のグローバル広報機能強化は不可欠。 ‎80年代、「米国ホンダ」という関東軍のメンバーだった。日本に何がわかる!アメリカのことはアメリカで仕切る!と当時は息巻いていった。本社無視の姿勢。当時はネットがなかった。コミュニケーション上の問題が発生した場合、アメリカだけで完結できた。...

  • 信長と銭2(コミュニケーション百景* 第6回)

    (からの続き)通常、「銭」は戦場の旗印に似つかわしくない。 当時はカネより兵力、武力で合戦に勝つという考え方が基本であったし、武田信玄の「風林火山」の馬印、あるいは徳川家康の「厭離穢土 欣求浄土」の軍旗に見られるように、旗印や馬印はその軍団の哲学、信仰などを表すのが一般的であった。...

  • 信長と銭1(コミュニケーション百景* 第5回)

    信長と「銭」- この一見奇異な組み合わせは、信長を知る上で欠かせないキーワードのひとつである。 信長こそが、あるいは信長だけが、並居る戦国大名の中でただ一人「銭」に目をつけ、経済至上主義の時代の到来を予想しそれをいち早く人々に知らしめた。 それによって、天下布武への階段を誰よりも速く駆け上がる事ができたのであるが、実は我々現代人にとっても、このキーワードは極めて大きな意味を持つのである。...

  • ロビイング、熾烈な情報戦(後篇)(戦略コミュニケーションの温故知新* 第11回)

    (前回からの続き) 更にアメリカ勢は自主規制の枠そのものを引き下げるべく強力にロビイング活動を展開してきた。 この様な事態の中、従来の情報収集中心のワシントンの活動を見直す必要が出てきた。 一方、現地生産でかなり先行していたホンダにとっては別の課題が浮上してきた。 車を輸入、アメリカの市場で販売するだけの事業であれば、基本的にステークホルダー(利害関係)はユーザーと販売店である。...

  • ロビイング、熾烈な情報戦(前篇)(戦略コミュニケーションの温故知新* 第10回)

    (前回はこちらから) 広義のロビイングから考えると、当時のホンダのワシントン事務所はどちらかと言うと情報収集が中心であった。 情報収集といっても排ガス規制、安全基準など自動車は様々な規制や基準を満たすことが求められており、これらの情報を適宜入手、車の研究・開発につなげることは必要不可欠であった。...

  • 有事に求められるリーダーの"対話力”(戦略コミュニケーションで斬る*第10回)

    今回のブログも、今まで震災、原発事故がらみのツイートでは語り尽くせなかったものを書き込んで行きたいと思います。 @shintanaka 3月28日 0:03のツイート 有事の際の政府の対話力。情報公開だけでは不充分。政府の強い意志を伝える事が肝要。20キロから30キロ圏内自主避難、中途半端なメッセージ。もっとはっきり国民に伝える覚悟も必要。 有事の際の対話力。平時のコミュニケーションは新商品の上市とか、事業戦略の発表、好決算の報告など自ずと情報発信と同時に企業の意志がしっかりと入る。基本的に平時は主張するコミュニケーションである。...

  • "広報官”と"報道官”の三つの違い(戦略コミュニケーションで斬る*第9回)

    今回のブログは、今まで震災、原発事故がらみのツイートでは語り尽くせなかったものを書き込んで行きたいと思います。 @shintanaka 3月27日 12:50のツイート 意識しないコミュニケーションは危険。コミュニケーション力の怖さは意識しなくても作動する。結果、相手が想定外の反応。意識するにはまず何のためにコミュニケーションをしているのか、目的意識を持つ。東電やみずほの会見、日本のリーダーが日頃からコミュニケーションを意識していない事一目瞭然。...

  • コミュニケーションの世界で生き抜くための3つの秘訣(後編)(フライシュマンヒラード 朝喝(アサカツ)* 第5回)

    (前回からの続き)もちろんデジタルのメリットは効率性です。 それは効果的なコミュニケーションをはかる上で非常に重要です。 しかしながら、「顔を突き合わせて、この話をするのは荷が重い、メールで済ませておこう」とか、あるいは「メールで伝えたからもういいだろう」などと思うときは、 Face to Faceコミュニケーションの精神的な負荷から逃げていると思ってください。 この逃げる姿勢が個々人のコミュニケーション力を劣化させていると自覚することが重要です。...

  • コミュニケーションの世界で生き抜くための3つの秘訣(前編)(フライシュマンヒラード 朝喝(アサカツ)* 第4回)

    先週3人の面白い方々と会いました。Tさん、Kさん、TSさんです。 Tさんは大学の学長であると同時に、日本有数のシンクタンクの有識者としても有名です。 Kさんはクライシス・コミュニケーションでは、間違いなく日本No1の方です。 TSさんは長年、ソニーで活躍、その後、アメリカのグローバル企業の日本法人の責任者になるなど日本が誇るビジネス・マンです。 今日は、3名の方々とお会いし、僕なりに感銘を受けた事柄を皆さんとシェアーしたいと思います。...