アーカイブ

Year: 2011

  • ロビイング、熾烈な情報戦(前篇)(戦略コミュニケーションの温故知新* 第10回)

    (前回はこちらから) 広義のロビイングから考えると、当時のホンダのワシントン事務所はどちらかと言うと情報収集が中心であった。 情報収集といっても排ガス規制、安全基準など自動車は様々な規制や基準を満たすことが求められており、これらの情報を適宜入手、車の研究・開発につなげることは必要不可欠であった。...

  • 有事に求められるリーダーの"対話力”(戦略コミュニケーションで斬る*第10回)

    今回のブログも、今まで震災、原発事故がらみのツイートでは語り尽くせなかったものを書き込んで行きたいと思います。 @shintanaka 3月28日 0:03のツイート 有事の際の政府の対話力。情報公開だけでは不充分。政府の強い意志を伝える事が肝要。20キロから30キロ圏内自主避難、中途半端なメッセージ。もっとはっきり国民に伝える覚悟も必要。 有事の際の対話力。平時のコミュニケーションは新商品の上市とか、事業戦略の発表、好決算の報告など自ずと情報発信と同時に企業の意志がしっかりと入る。基本的に平時は主張するコミュニケーションである。...

  • "広報官”と"報道官”の三つの違い(戦略コミュニケーションで斬る*第9回)

    今回のブログは、今まで震災、原発事故がらみのツイートでは語り尽くせなかったものを書き込んで行きたいと思います。 @shintanaka 3月27日 12:50のツイート 意識しないコミュニケーションは危険。コミュニケーション力の怖さは意識しなくても作動する。結果、相手が想定外の反応。意識するにはまず何のためにコミュニケーションをしているのか、目的意識を持つ。東電やみずほの会見、日本のリーダーが日頃からコミュニケーションを意識していない事一目瞭然。...

  • コミュニケーションの世界で生き抜くための3つの秘訣(後編)(フライシュマンヒラード 朝喝(アサカツ)* 第5回)

    (前回からの続き)もちろんデジタルのメリットは効率性です。 それは効果的なコミュニケーションをはかる上で非常に重要です。 しかしながら、「顔を突き合わせて、この話をするのは荷が重い、メールで済ませておこう」とか、あるいは「メールで伝えたからもういいだろう」などと思うときは、 Face to Faceコミュニケーションの精神的な負荷から逃げていると思ってください。 この逃げる姿勢が個々人のコミュニケーション力を劣化させていると自覚することが重要です。...

  • コミュニケーションの世界で生き抜くための3つの秘訣(前編)(フライシュマンヒラード 朝喝(アサカツ)* 第4回)

    先週3人の面白い方々と会いました。Tさん、Kさん、TSさんです。 Tさんは大学の学長であると同時に、日本有数のシンクタンクの有識者としても有名です。 Kさんはクライシス・コミュニケーションでは、間違いなく日本No1の方です。 TSさんは長年、ソニーで活躍、その後、アメリカのグローバル企業の日本法人の責任者になるなど日本が誇るビジネス・マンです。 今日は、3名の方々とお会いし、僕なりに感銘を受けた事柄を皆さんとシェアーしたいと思います。...

  • "クライシス対応”は世界の常識、"ぶら下がり会見”は世界の非常識(戦略コミュニケーションで斬る*第8回)

    今回のブログも、今までの震災、原発事故がらみのツイートでは語り尽くせなかったものを書き込んで行きたいと思います。 @shintanaka 3月26日 8:45のツイートみずほ銀行、三日遅れの記者会見。震災や原発で影に隠れるも、これも国民的クライシス。会見でのトップの発言、姿勢、情けなくなる。クライシス対応はトップの専権事項。人頭指揮の覚悟と姿勢を示すのが世界の常識。日本では副社長など次席に任せ、自ら「出張る」意識希薄。 トヨタのリコールの問題でも、初めの6ヶ月、トップの姿はなかった。...

  • 震災復興の覚悟はあるか(戦略コミュニケーションで斬る*第7回)

    この度は、東日本大震災について被害に合われた皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。 3月11日の震災以来、ブログ発信を停止、かわりに震災や原発事故に関係する事象を観察しながら、戦略コミュニケーションの視点からTwitter発信を行ってきました。今日からTwitterに加え、戦略コミュニケーションの発想をテーマにブログを再開します。 戦略コミュニケーションの発想をなるべく多くの人々や組織に持ってもらう。 結果として日本が強かになる。...

  • ロビイングという“権利”(後編)(戦略コミュニケーションの温故知新* 第9回)

    (前回からの続き)広義にロビイングを定義すると、前述したGovernment Relations、Public Affairs、Public Advocacyなども含まれる。 そこには3つの基本要件が必要である。 ①国益と企業益をどのように一致させるか。...

  • ロビイングという“権利”(前編)(戦略コミュニケーションの温故知新* 第8回)

    ロビイングの権利が憲法で保障されているという事実は驚きであった。 「政府にモノ申す」ことが国民の権利だと規定しているようなものである。 確かに民主主義の基本を考えれば、政府が民意を軽んじれば政府に国民が苦情を申し立てる(right to petition government)ことは当然と言えば当然。...

  • 「信長」をコミュニケーションの視点から考えるようになった理由2(コミュニケーション百景* 第4回)

    (前回からの続き) コーポレート・ブランディングの本質は、一言で言うならば、ある目的に向かって、システマチックに人々の意識変革を行い、人々の行動を駆り立てる一連のプロセスである。 別の表現をすれば、「リーダシップ」をコミュニケーションの視点から捉えたものである。...