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Author: Corporate Marketing
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中国のレピュテーション・マネジメントを問う ~“したたかさ”を失った中国の戦略コミュニケーション~
October 22, 2010
そもそもメッセージには攻撃用メッセージと迎撃用メッセージがある。攻撃用は直接相手に打ち込むメッセージである。迎撃用とは、相手がメッセージを出すことを事前に察知、こちらから先に発信することによって相手の発信を封じるものである。仮に相手が発信してしまっても、そのメッセージの力の作用を中和してしまうようなメッセージを発信するのもこの迎撃タイプである。 尖閣諸島問題において中国が繰り出したメッセージはすべて日本への攻撃用メッセージである。当然ながら日本国内の国民感情の反発という反作用が効いてくる。中国にとっては、この反作用は想定内であり、さして問題ではない。...
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中国のレピュテーション・マネジメントを問う ~自らのメッセージの反作用で一撃を喰らう~
October 14, 2010
外交はメッセージというミサイルを使った戦争のようなものである。尖閣問題はまさに日本vs中国のコミュニケーション戦争である。 ドイツの兵学家クラウゼビッツは、その「戦争論」で「戦争とは、敵を強制してわれわれの意志を遂行させるために用いられる暴力行為である」と定義している。武力という物理的手段によって敵にこちらの意志を押しつけることが目的であると説く。であれば差し詰め外交とは、武力という物理的手段は使わないが、メッセージというコミュニケーション手段によって相手国にこちらの意志を押しつけるものと見ることができる。...
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中国のレピュテーション・マネジメントを問う ~日本が学べる教訓~
October 7, 2010
戦略コミュニケーションの視点から見た尖閣諸島問題における勝敗は中国の敗北であった。しかしながら、日本が勝利したかというと“微妙”である。ある意味、国際世論という“神風”が吹いて、辛うじて“勝利”したといったところである。 それに比べ、中国は手痛い敗北を帰してしまった。世界における中国のレピュテーションの毀損は甚だしく、中国にとっては甚大な被害である。中国は戦略コミュニケーション上、次の手が打てなくなった。...
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“独立自尊の精神”が強い立ち位置をつくる ~視点を流動化できるかが要~
September 20, 2010
福沢諭吉曰く。 「広く日本の世事に就て之を視察するに、道徳に凝る者あり、才智に凝る者あり、 政治に凝る者あり、宗旨に凝る者あり、教育に凝る者あり、商売に凝る者ありて、 其凝り固まるの極度に至りては、他の運動を許さずして自身も亦自由ならず」 福沢諭吉はどうもこの「凝る者」を嫌ったようだ。...
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自分をポジショニング(POSITIONING)する ~もう一つの要、分限を知る~
September 6, 2010
一方で福沢諭吉は“分限を知る”ことの重要さも強調する。 「学問をするには分限を知ること肝要なり。人の天然生れ附き、繋がれず縛られず、一人前の男は男、一人前の女は女にて、自由自在なる者なれども、ただ自由自在とのみ唱えて分限を知らざれば我儘放蕩に陥ること多し。即ちその分限とは、天の道理に基づき人の情に従い、他人の妨げをなさずして我一身の自由を達することなり。」 自分のポジショニングをするにしても、“分限を知る”ことが肝要だと福沢諭吉は主張する。“分限を知る”とはコミュニケーション流に解釈すると“人の妨げにならないように空気を読む!”ということである。“人の妨げにならない”とは一言で言うと“人の反発を招くな!”ということか。...
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自分をポジショニング(POSITIONING)する ~その要は、どこで貢献できるか~
August 30, 2010
「学問のすすめ」は、近代社会の中で生きていく上で“自分をどうポジショニングするか”を説いた書であるとも言える。 ポジショニングという言葉はもともとマーケテイングの用語で、「自社の製品やサービスを他社の製品やサービスと差別化するための、市場での戦略的な位置づけ」であり、その目的は、その商品やサービスを他の製品やサービスに先んじて顧客に選んでもらうことである。よって“自分をポジショニングする”とは、「自分を他人と差別化するための、仕事や生活の場での戦略的な位置づけ」ということになる。そして“戦略的な位置づけ”の結果、自分を他人に先んじて選んでもらうということである。職場であれば、重要プロジェクトなどのメンバーや重要ポストなどに選ばれるということである。...
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立ち位置をつくる=ポジショニング(POSITIONING) ~実学のすすめ~
August 23, 2010
少し古いニュースになりますが、大型タッチパネルディスプレイを搭載した次世代の飲料自販機がJR品川駅に設置されました。 顧客属性(性別・年代)や気候、時間帯、環境などに応じて推奨商品が変わるスグレモノです。 http://www.jre-water.com/pdf/100810jisedai-jihanki.pdf http://www.youtube.com/watch?v=S2hwnGrn3go 技術の進歩に驚くとともに「夕方になると売れ残り商品を自己判断で値下げする」スーパー自販機や、「深夜の泥酔客だけは料金が倍になる」ボッタクリ自販機などが登場するのも時間の問題、と勝手に想像を膨らませています。...
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職業選択の自由 ~立ち位置をどうつくる~
August 20, 2010
「学問のすすめ」は“立ち位置”の重要性を説いた日本で初めての指南書である。 明治になってから人々は士農工商という身分制度に縛られずに自分の職業を自由に選べるようになった。それまでは士農工商という身分制度の中で職業とは“選択するもの”ではなく、“与えられるもの”であった。武士の家に生まれれば武士、農民の家に生まれれば農民というように天から与えられる、いわゆる“天職”のようなものであった。...
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国の立ち位置が危ない ~福沢諭吉の発想~
August 6, 2010
世界における日本の立ち位置が揺らいでいる。 2006年9月に安部内閣が発足してから、菅新総理が誕生するまでに総理が5人代わっている。主要先進国の中でもこれだけの頻度で国のトップが代わる国家も稀である。さらには、出来立てホヤホヤの管総理も今年7月に行われた参院選挙で参院での与党議席過半数を大幅に下回る結果となり、すでに首相退陣論が党内、野党から声高に叫ばれ、その渦中にある。...
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信長の破壊の流儀 – 第14回 ステークホルダーの意識改革、天下統一の道筋をつくる
March 23, 2010
シリーズ最終回は今まで幾度も書いてきたことだが、信長のなし得た人の意識の変革について改めて語り、しめくくりとしたい。 織田信長は1582年京都本能寺の変によって天下統一の志半ばで倒れる。天下統一の実現の途上半ばで、信長は倒れたが、天下統一の道筋はしっかりと作ることに成功したと言える。...